作品
CV
1981年大阪私立大阪学院大学附属高等学校卒業
1989年上田安子服飾専門学校
ファションクリエイター学部
ファション・デザイン科3年卒業
【Fashion】
●1988年NDK日本ファションデザインコンテスト 佳作賞受賞
●1989年泉州ニットデザインコンテスト 銀賞受賞
●1989年オンワード新人ファションデザイナーコンクール入選
●1989年横浜ファションデザインコンテスト入選
●1989年ATF全日本デザインコンテスト入選
【art】
●1999年デザインフェスタ出展
●デザインタイド東京2008extension出展
●2013松濤美術館公募展入選
●2013現代童画展公募展入選
●2015松濤美術館公募展入選
●横浜アートコンペティション2015
ブライダルプロデュース賞受賞
グランドオリエンタルみなとみらい(1年間展示)
2016年松濤美術館公募展入選
2018年松濤美術館公募展入選
2020年インデペンデント東京2020出展
2021年デザインフェスタ出展
2021年路上ゲリラにて作品販売開始
2022年〜井の頭アートマーケット出展現在
ステートメント・PR
【アーティストステートメント】
古代エジプト人にとっては、脳ではなく心臓(イブ)が感情、思考、意志、意向の座であり、古代エジプトの信仰にとっての鍵であった。パピルス文章を出版した「死者の書」によると、人が死ぬと神々の前で、その人の心臓と羽毛(真実の羽)の重さを天秤で比べられます。重さが軽ければ永遠の生命を得て楽園に行ける。心臓が重ければ、持ち主(死者)は怪物に食べられて魂が破壊される。なぜなら羽は法と真実あり、心臓は良心の象徴とされていたからです。
現代ではハートと呼称される心臓をモチーフに、自分の考えや思いを表現できたならどんなに良いだろう。古代エジプト人は心臓に永遠の生命を得る為に活きたのなら、私は心臓に愛と平和をインプットして、心の平和から世界の平和を願い作品を創ろうと考えました。
もちろん心臓は生命を維持する為に最も重要な器官でもあるにも関わらず、普段その働きを意識することは少ない。例えば自分が生きていることを、どうやったら実感できるのか。証明できるのか。試行錯誤を繰り返しながらある答えに導かれました。
それは自分の靴底についた傷痕を石粉粘土に記録すること。毎日歩く靴の傷痕は人生において傷つけ踏みつけられても、人は生きていかねばならない死生観を生み出しました。昨日の傷に上書きされた傷痕。ハートには人間の生きてる証が刻まれているのです。
ところで人間は様々な場所を歩いてきました。人生は旅。人間のあしあとはこれからも何処までも続いていくのです。混沌とした時代、繰り返される日常。人間は孤独で愛に飢えている。絆を求めているのです。ハートに込めた生命を繋ぐメッセージを21世紀に向けて発信することこそ、美術的な価値があるのではないか?と考えています。
私が愛について考えることは、いつか私もみなさんもこの地球くら居なくなる日がきて、人の記憶に残る思い出だけになります。誰かを大切に想うことで、愛は美しさを増します。永遠に記憶に残ります。だから出会う人の心に残る思い出になるように生きること。それは現代に於いて永遠の生命を得られるのではないかと推測しています。
現代社会では様々な問題を抱えながらも、まだ日本は平和であるけれど、世界には平和でない地域もたくさんあります。そういった世界に向けて命を奪いあうより、命を助ける側になれればと思っています。自分と同じ悩みをもつ人を助けられるように将来の展望はハートのパブリックアートを創ることです。命の時間は自分が思うほど長くはないですからね。
最後に私の作品の中にハートでハートを象った作品があります。これは人間は一人で生きているようで、実はたくさんの人達の愛と情報で支えられている。つまり人間は他人からの影響を受けて人格を形成している。私の作品がハートで埋め尽くされているのは、両親や友達、これまで出会った人達の支えで生きている。これが私の表現する心のカタチなのです。
110king(伊藤大作)
実行委員コメント
110kingさんのアツいステートメントを読ませてもらいました。ハート(心臓)をモチーフに、たくさんのハートを立体にして集めることで、平和や愛を考えるという110kingさんの作品コンセプト、すてきですね。作品の中にあるハートたちはどれひとつとして同じものはなく、それがたくさんの人の個性や感情というものを表現されているのではないかと感じました。110kingさんのメッセージがもっとたくさんの人に伝わればいいなと感じました。