作品
CV
1980年 茨城県生まれ
2012年 ドイツ、フランクフルト市に移り住む
2018年 武蔵野美術大学卒 優秀賞受賞(油彩)
2020 Changting gallery Exhibision 「命展」入選
2021年 8th Prisma Art Prize First Prize
2022年 Art Revolution Taipei,A.R.T.2022 入選
2022年 第9回三鷹市星と森と絵本の家回廊ギャラリー展示絵本作品公募 最優秀賞
2022年 Gallery IYN第1回「メッセージ展」ほっかほっか亭賞 受賞
2022年 渋谷アートアワード2022 入選
2023年4月-6月 三鷹市星と森と絵本の家回廊ギャラリー展示「シリウスまでさんぽ」
2023年4月 Exhibition of the Prisma Art Prize at Fondamenta Gallery (ローマ)出展
ステートメント・PR
イラストレーター/画家/Webデザイナー。ドイツ・フランクフルト市在住。
身近な公園や路傍の地面をモチーフにした作品を制作してきました。多くは俯瞰構図で、見下ろす地べたの絵は、己の人生に対するままならない行き詰まりを表現したものですが、同時に差し込む光や、美しさの所在は目を向けて探せば至る所で見つかるという気づきでもあります。
2020年にドイツでロックダウンを経験。閉じられた中で感じた様々な鬱憤、とりわけ子供達が自由に遊べない環境で過ごさざるを得ないこと、一方で一部の特権階級の人々が身勝手な行動をしていたことに大きな疑問を感じました。ロックダウン中画用紙が手に入りにくい時期があったことをきっかけに、ロックダウン中に最も流通したであろう素材「大手ECサイトの段ボール」に絵を描き始めました。これは格差や不公平に対する憤りや皮肉を表現しています。コロナは収束に向かいましたが、ウクライナはじめ紛争地域の問題や、人種差別の問題、生活費の高騰、環境問題、様々な形での格差は次々に起こり、解決の道は細く険しく、疑問や怒りが山積していきます。自分の中にマグマのように渦巻く「何かおかしくない?」という気持ちをぶつけたのが一連の作品群です。私個人の物の見方が真実である、正義であるとは思いませんが、その時代ごとの欺瞞憤懣の風刺を一個人または一芸術家として作品として表現することは、歴史の中で芸術家に課せられた大きなテーマの一つと考え制作を行っています。
実行委員コメント
ドイツ・フランクフルトからのフェアご参加、ありがとうございます!コロナのロックダウン中に届けられるamazonの段ボール箱を下地にして描かれる公園の風景。どこか孤独で物悲しい少女の絵の中に、amazonのスマイルマークが意識的に残され、作家の意図を明確に伝えることに成功しています。「時代ごとの欺瞞憤懣の風刺を作品として表現する」というステイトメントも力強く、それでいてあからさまな社会批評を振りかざすわけではない、Miyuki SKさんの作家としての姿勢を評価したいです。