作品
CV
1989年 出生。大阪出身。
2012年 近畿大学法学部政策法学科 卒業
2014年 影絵制作を始める。
ステートメント・PR
カッターと紙と光によるアナログな技、そのシンプルで平面的な表現を駆使してレイヤー構造のアートにした「立体影絵作品」。
切り絵のように水彩画用紙を切り抜き、それらを何層も重ね奥行きを作り出し、後から優しい光を灯すことで、重ねられた切り絵が明暗を生み、幻想的で神秘的な世界を創造している。
太陽の光のもと、人間や動物、植物、すべての生き物はいのちを育み、そして平等に死を迎える。
光と影は、命の誕生と終焉を意味し、人と自然、限りあるすべての生命の生の躍動と死の静寂を影絵で表している。
一色の紙と光は大きな二面性を持っている。
無色でカラフルであり、シンプルで複雑であり、光を吸収し反射し、リアルと幻想を生み出し、見る者を無限の可能性を秘めた旅に誘う。
影絵作家の藤城清治の作品にインスピレーションを受けており、動物や自然、小人や小さな生き物たちの物語を光の陰翳で表現することで、生きる力と喜びに溢れた世界を作品の中に創り出している。
実行委員コメント
とても美しい影絵作品。オレンジ色の光が幻想的で絵の中のストーリーに魅入ってしまいます。インスタグラムには制作の様子もしっかりと紹介されていて、グラデーションによる効果の出し方などもよく伝わります。藤城清治さんに影響を受けたとありますが、那須さんの作品は色を押さえたシンプルな画面構成に強いオリジナリティを感じます。いい空間で原画作品を鑑賞してみたいです。