作品
CV
1995年 大阪生まれ 大阪在住
2018年 京都造形芸術大学(現:京都芸術大学) 情報デザイン学科 イラストレーションコース 卒業
【個展】
2019 6月 初個展「しばらく、ここにいる」ART GALLERY5 大阪
2020 6月 個展「さまよう鉢植え」ART GALLERY5 大阪
2021 6月 個展「それなりにすこやか」ART GALLERY5 大阪
2022 4月 個展「うつろう鉢植え」長谷川書店 阪急水無瀬駅前店 大阪
2022 6月 個展「そのまま、すっかり眺めてる」ART GALLERY5 大阪
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作品タイトル
左: 「明かりを持ってる」
中央:「そのまま、すっかり眺めてる」
右: 「しってるもってる」
【テーマについて】
わたしは「おだやかさ」をテーマに作品を制作しています。
「おだやか」というのは 何も起こっていないさま ではなく、
何かが起こってそのあとじっと収まるのを待つ時間 のようなことです。
大きな波は収まって、でも少しだけ振動しているさま。
いいことも、そうでないことも
曖昧に 受け入れて、
仕方ないと許しながら、平気を続けている人々。
そうして、暮らす人々のささやかなりに 少し愉快な
ちょっとたのしいこと を絵の中に盛り込んでいけたらと思います。
【モチーフについて】
主に作品に登場するのは「横目のひと」です。
何かから目を逸らしているのか、画面外の何かを見つめているのか、それとも何もしていないのか。
性別や年齢などの個性の少ない人
「人」としてそこに存在していて欲しい人をよく描きます。
なぜなら、絵を見た人が自分の知っている誰か を投影できる余地を残したいからです。
わたしの絵をみて、あるおばあちゃんは「孫によく似ている」といい、あるおじさんは「まるで自分のようだ」といいました。
そういう話を聞くとうれしく思います。
「作業途中の中途半端な場面」が生活を感じることができて好きなので、
作業している感を出すためにゴム手袋やエプロンをつけている人を描くことも多いです。
人間のそばにいるモチーフとしてイヌやネコ、魚などその他の身近な生き物を登場させることがあります。
【絵について】
絵を描くことは、純粋にたのしいです。
構図を考えて、下書きをして その通りに線を引き、色を塗る。(しかもその通りにならず、そこもおもしろいです)
自分と自分の間で受注、発注を繰り返し、いそがしくおだやかです。
絵を描くことは自分の暮らしに密接しており、今の自分が何を考えているのか整理するきっかけにもなります。
主に展示する予定の作品は、紙とアクリルを使用して制作しますが、最近はデジタル作品も制作しています。
【活動について】
普段は年に1度の個展を中心として絵を描き、そのほかはグループ展やイベントに参加しています。
自分の絵を使用したグッズの制作やオーブン粘土で小さな置物をつくることも好きで、平面以外のことにも興味があります。
今後やってみたいお仕事は
本の装丁や挿絵、CDジャケットやパッケージ、おもちゃぬいぐるみなどの立体物 等
絵を通して他の表現にも触れてみたいと思っています。
世の中には自分の知らないお仕事もたくさんあるのでいろいろ挑戦してみたいです。
フルタニタカハル 審査員コメント
横目の人いいですね。まだまだ描けると思うし、もっと見てみたい。
内田ユッキ 審査員コメント
にしやまさんの作品は以前からsnsなどで拝見していました。平べったい横長の印象的な目と穏やかさや静けさ(人物に口がないことも関係しているのでしょうか)をたたえた画面が心に強い印象を残します。ご自身のベースの形を用いて、これからも色んなシリーズを生み出し世の中を魅了して欲しいと思っています。
実行委員コメント
み〜たろうさん、メタセコイア23展示、ご参加ありがとうございました。「横目のひと」が何かを語ろうとしている作品はとてもおだやかで、いろんな感情を見ている人に想像させてくれました。会場でのグッズもたくさん売れてみ〜たろうさんの人気の程が伺えましたが、neji会場に展示されていた原画がすばらしくよかったです。計算されたトリミング、抑えた色のトーンによって、語りかける人物の目に集中できました。もっと大きな原画作品も見てみたいと思いました。