作品
CV
来歴
1993 東京生まれ
2022 広島市立大学 芸術学部 美術科 彫刻専攻 卒業
2023 広島市立大学 大学院 芸術学研究科 造形芸術専攻 在籍
―活動歴―
2023 個展 氣韻標本 Ethos_Labe 広島
2023 L×Sunmall Art Space Project 2023#4 広島
2022 横川まちの芸術祭よこげい 広島
2021 三都半島アートプロジェクト2021 海が少し見える小さい窓一つ持つ」 香川
2020 「telescopes」 基町プロジェクトUnité(ユニテ) 広島
2020 三都半島アートプロジェクト2020 in 旧養殖工場」 香川
ステートメント・PR
OpenStreetMapデータ×鉱物標本×彫刻
私はハーバードリード著作 彫刻とはなにかー特質と限界ー1995 にて彫刻はアミュレット(護符)とモニュメント(記念碑)にその発端を持ち、そして独立していくという言説から彫刻を考察し、デジタルネットワーク上に共有されているOSMデータ(Open Street Map)をひとつの素材として捉え、様々な都市モデルデータを編集し、時に組み合わせ、都市という人間の生物圏を鉱物標本のように見立てたデジタルスカルプチャーを主軸に制作を行なっている。3Dプリンターなどで出力された作品は全てが真作かつコピーでありスケールや手法を変えて様々なかたちで出力されることでパブリックかつプライベートであるという脱構築な距離感に対応する。
また、私は人が作り上げる建築や都市は人間の外殻や巣、ある種のフラクタル造形であるという仮説を立てており、その凹型を捉えることで人間の存在を捉えることができるのではと考えている。
可塑仮晶 P.P.E (Plasticity Pseudomorph Experiment)シリーズはその最新作であり、都市のイメージを鑑賞者が投影することで完成することをイメージしている。
実行委員コメント
この鉱物標本のような作品を見て、ステイトメントをよく読んでわかったつもりでいるのですが、これはネットワーク上にある地図のデータ(Open Street Map)を組み合わせてデータ化して、3Dプリンタで立体彫刻を作って作品にしているという理解でいいのですよね。完成道路と森林を組み合わせたもの。碁盤の目のような都市が組み合わさったものなど、サンプリングした街が立体になったものを、鑑賞する人が鳥になったように空から見つめる様を想像しました。僕の理解が正しければ独創性のあるアートだと思いました。