YUKARI

  • 絵画

ウェブサイト

https://yukari-artroom.com/

作品

CV

1989年 北海道生まれ。
2012年 弘前大学 医学部保健学科作業療法学専攻を卒業。作業療法士免許取得。
卒業後、作業療法士として病院で勤務。
2016年 渡豪。マッサージセラピストとして働きながら語学学校・専門学校に通う。
2018年 Australasian College of Natural Therapies を卒業。マッサージ資格取得。
帰国後、病院や特別養護老人ホームで作業療法士として勤務
2020年 仕事の傍ら趣味で絵描きの活動開始。
2022年12月 特別養護老人ホーム退社。
2023年3月 本格的に絵描きとして活動開始。

【グループ展】
2023年 グループ展『てんしのしろ~展示の白~』 東京

【受賞歴】
2022年 北アート サムホール作品展 名村大成堂賞受賞

ステートメント・PR

そこにいる人、自然に寄り添うをモットーに、クレヨン、クレパス、アクリル絵の具を用いて作品を制作しています。

『こんなところで人生の最後を過ごしたくない。』
ということが、今は私が絵を描く活動をしている理由です。

これまで身体のケアに携わるお仕事を約10年間やってきて、少しずつ考え方が変わってきました。
病気になって思うように身体を動かせなくなった人が、少しでもやりたいと思ったことを諦めずにいられるようにしたい。一緒にリハビリをしたいと思ってもらえるように、身体だけじゃなくて心の動きもみれるようになりたい。たとえ身体が不自由でも心持ち次第で生活は大きく変わる。どうやったら、身体が心が動けなくなる前に予防できるのだろう。
人が生きていくうえで生活に寄り添うにはどうすればいいのだろう。人生の終わりに少しでも生きていてよかった、ここにいて良かった、この人と出会えてよかったと思ってもらうためにはということを考えていました。
そして、自分はこんなところで人生の最後を迎えるのか。
身体のケアに携わる仕事をしながら、人の人生をみているうちに私の人生に対する考え方も少しずつ変化してきました。
リハビリの仕事をしながら、2020年から始めた絵描き。コロナ禍で今まで以上に閉塞的になる施設生活。
そこにいる高齢者や介護する人の生活を考えながら、自分の人生や生きがいについて考え最終的に出てきた気持ちが、
「こんなところで人生の最後を過ごしたくない。」
今の日本の問題は高齢化社会、介護士不足。新しい人が入ってきても現実的に大変なことが多くて辞めていく人の方が多い。運よくとても良い施設にいられる入居者や介護士の方々は、ごく一部。自分たちの将来住む場所がそんな場所になっているかもしれないことを、どれだけの人が真剣に考えているのか。
その現実を私は自分のためにどうにかしたい。外に出ることが出来ない人たちが、そこにいることを少しでも楽しむ、人生の最後に良かったと思えるひと時を作るために自分ができることは何かを考えたときに、自分が描いた絵を自分が住むかもしれない場所に飾ることがしたいと思いました。
出来るなら絵を描くという活動をそこにいる人みんなと一緒に楽しみ、リハビリをしてみたり。そして、それを通して外の人が閉鎖的な環境に足を踏み入れてみようというきっかけになること、それが今、私が最終的にしたいことです。
自分の身体が思うように動かなくなる前に、自分がここで生活するのも悪くないなと思えるように、そんな場所を作りたいと思っています。
今、介護施設でこんなことをするだけの余力は実際のところ、無いのが現状なので、まずは私は私の絵というパワースポットを各地に広めたいと考えています。

現在は、アナログでの作品制作を中心に絵を紙や布に表現し芸術活動をしている傍ら、デジタルアートを描きポスターやロゴ制作などを行っています。

実行委員コメント

「こんなところで人生の最後を過ごしたくない。」すごく重い言葉です。介護施設でリハビリのお仕事をされながら、自分の描いた絵を施設に飾り、そこのいる人たちの心の灯火になりたいと描かれてるのですね。パステル調の優しい絵画からあなたの人柄やお気持ちが伝わってきます。北海道が拠点ということもあってか、アザラシのヒゲにもリアリティがありますね。クレヨンの下地を削って描かれるくらげの制作動画もくらげの職種がとても丁寧に描かれています。あなたの絵がたくさんの方の希望になりますように。

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